ヒップホップダンスがクローズアップされた理由

今、一番暑いダンスがヒップホップダンスです。少し前までは、ブレイクダンスがヒットしていましたが、ブレイクダンスはあくまでギャングの抗争をダンスに変えた、いわばケンカの代わりのダンスでした。そのため、背中や肩で回転するウインドミルや地面を頭で回転するヘッドスピンなどブレイクダンスの技は人並みはずれた身体能力が必要なものばかりでした。

 

ですから、ブレイクダンスは常に怪我と隣り合わせの危険なダンスのイメージなことから、踊れる人はかなり限られていました。本来ならば、ブレイクダンスはストリートで生まれた庶民のダンスとして一般化していってもおかしくは無い自由なダンスなのに、あまりにもアクロバティックな技が多いことで庶民からは敬遠されてしまったのです。

 

ブレイクダンスから自由度があがった

このブレイクダンスのアクロバティックな技を抑えつつ、自由度をもっとあげて進化させたのがヒップホップダンスです。ヒップホップダンスの場合はあくまで自分達が楽しむためのダンスで、最初に日本がヒップホップダンスを見た映画「フラッシュダンス」の中でも踊っているのは子供達で、自由にダンスを楽しんでいる風景でした。

 

そこでみたヒップホップダンスの斬新さに心を動かされた若者は少なくはありませんでした。そして徐々にヒップホップダンスが浸透して行き、今に至るのですが、驚くべきはヒップホップダンスは男女関係無く、そして若者からお年寄りまでファンが多いことです。

 

幅広い年代に人気!

下は3歳から上は60代の高年齢の人までヒップホップダンスは踊り続けています。これは、ヒップホップダンスはスローであってもアップテンポであってもどのようなスタイルのダンスでもヒップホップダンスの定義から外れていない、といわれる由縁です。

 

つまりどんなダンススタイルでもヒップホップダンスといえるのだから、踊る側としては自分流のダンスを貫いてかまわないのだから、全く気楽に踊れるのです。このようにヒップホップダンスは庶民の中で生まれ、誰もが楽しめる代表的なダンスです。

 

ヒップホップダンスに似ているブレイクダンス

ヒップホップダンスにもっとも似ているダンスと言えば、ブレイクダンスでしょう。見た目この二つのダンスの違いがわからない、という人は多く、実際二つともストリートで踊っていた黒人が生み出したダンスですから、似ているのは当たり前です。

 

ただブレイクダンスのほうが高度な技が多く、頭を地面につけて足を天に向けてコマのように回転するヘッドスピンとかうつぶせで体を浮かせて手のひらで回転するクリケットとか普通の人では出来ない技を繰り出すのが特徴です。

 

ブレイクダンスとダンスバトル

ブレイクダンスはある意味暴力的にも見えるダンスですが、実はギャングが実際のケンカをする代わりにブレイクダンスのバトルをすることで勝ち負けを競った歴史で発展してきたダンスでもあります。ブレイクダンスが世に出たきっかけもこのようなダンスバトルがメディアによって世間の人が見たのが始まりです。

 

こんな暴力的なダンスがあったのか、これがダンスといえるのか、と世間の人の受け取り方は様々でしたが、若者はブレイクダンスをクールだと感じ、多くの若者がブレイクダンスをやり始めるのです。そしてダンスの腕を競うためにダンスバトルで勝利するのが彼らの夢となり、最初は街中で練習場所を競ってダンスバトルを始めるとか小さなものですが、やがて大きなバトルイベントまで開催されるようになります。

 

ダンスバトルのジャッジを下すジャッジマンや司会進行するMCと音楽を流すDJの存在まで用意してお互いを応援するメンバーもサイドで応援して、ダンスフロアの中央にダンスバトルする二人が交代でダンスを披露して競い合うのがダンスイベントです。

 

勝ち負けはジャッジマンにゆだねられ、技の凄さで決められるのが通常ですが、ジャッジマンの気持ち一つで決められるので結局ケンカに発展することも多かったようです。その後ブレイクダンスでコンテストに出ることも多くなり人々に認知されるようになり、舞台でも通用するダンスと認められるようになったのです。